2018年9月23日Blue Panorama HC全日本社会人ホッケー選手権大会

全日本社会人ホッケー選手権大会 1回戦
△Blue Panorama HC 1-1(0-0、0-0、1-1、0-0)SO戦 2-3 茨城ホッケークラブ(茨城県)
3Q 36分 1-0 前田祐介(石井唯一)
3Q 45分 1-1 ※茨城

全日本社会人大会は男子26チーム、女子14チームが出場し、社会人ホッケーの日本一を争う大会でトップリーグである日本リーグに所属するチームも参戦し、まさにトップレベルのホッケーを味うことができる。
BPはチーム結成後初めてこの全国大会の舞台に立った。

全国初戦の相手は、来年国体開催を控える地元の茨城ホッケークラブ。昨年、関東二部社会人リーグでは引き分けている相手だが、国体に向けて強化しており勝つのは容易ではない。地元開催ということもあり、スタンドを埋め尽くす大勢の応援団が駆けつけ、完全アウェーの中で戦うこととなった。

しかし、BPには心強い仲間がいる。
当大会に参加しているMetroの選手を始めとしたメトロメンバーがスタンドに駆け付けてくれている。仲間の心強い声援を力にBPのはじめての挑戦が始まった。

試合は茨城ボールから試合が始まる。
ロングパイルの人口芝でボールが思い通りに前へ転がらない。そのため両チームともにスクープとロングヒットを中心に組み立てるゲーム展開となった。
はじめにチャンスを得たのは茨城。BP陣地の深い位置まで攻めこまれ、6分、7分、9分と連続して茨城にPCを与えてしまう。ここは相手のミスや守護神GK清水の好セーブにより失点を免れる。
直後の10分、今度はBPにチャンスが訪れる。茨城のスクープを危なげなく処理し、MF清水貴弘からFW道添へのロングパスが通る。右サイドからサークルインし、ゴール前に走りこんだFW厚川にラストパス。タッチシュートを狙うが、息が合わずゴールには至らない。
お互いにチャンスを作りながらも無得点のまま第1Qを終える。

第2Qは、両チームともに攻撃の糸口をさぐるが、サークルインができない時間帯がつづく。
その反面、中央エリアでの攻守交代が激しく行われ、攻守の要であるMF清水貴弘、内山に疲れが見え始める。
その隙を突かれ、26分に茨城MFの単独ドリブルでサークルに侵入され、茨城にPCを与えてしまう。緊張の一瞬をスタンド、ベンチが見守る。相手が放ったシュートをGK清水の好セーブで守り抜く。
その後、お互いに決定機を作れないまま、0-0で第2Qを終わる。

第3Q、ようやくコートに慣れ始めたのか、徐々にBPが攻撃する時間が多くなる。
33分、35分、36分と連続してBPがPCを獲得。
そして待望の歓喜の瞬間が訪れる。MF前田が放ったグラウンダーのシュートは、相手ゴールの左下に吸い込まれる。ベテランらしい正確無比なシュートで先制点を得て、BPのベンチ、スタンドのメトロメンバーは大いに盛り上がる。1-0。
しかし、地元開催で絶対に負けられない茨城はこの失点を機に攻撃のギアが上がる。39分、41分、42分、43分と立て続けに茨城にサークルに侵入され、2度、3度とリバウンドをシュートされる。これをDF齊藤、前田、多和田、矢ノ下、そしてGK清水が粘りのディフェンスを見せ、首の皮一枚のところで守り切る。
だが、45分に事件が起きる。相手サークル付近からのリスタートが遅れ、相手にボールを与えてしまう。
すかさず前線にロングボールをつなぐ茨城。BPはゴール前に人を集めていたため、数的不利の状況で茨城にカウンターをくらってしまう。サークル内、フリーでシュートを打たれ、ここで失点を許してしまう。1-1。

第4Q、試合が振り出しに戻り、激しい攻防が続く。
49分、BPはDF矢ノ下のインターセプトからFW厚川、FW神長へとつながり、神長がフリーでシュートチャンスを迎える。しかし、長い芝にボールコントロールを失いチャンスを活かせず終わる。
続いて50分、MF川口が放ったセンタリングは茨城GKのミスを誘い、アップボールとなりBPがPCを獲得。
再びMF前田がシュートを放ち、先制点の再現かと思われるプレーに得点を期待させるが、攻撃を読んでいた茨城のディフェンスに抑えられてしまう。
その後、茨城もスクープを中心に攻勢に出るが、前田、片山、多和田、矢ノ下のDF陣が鉄壁な守りを見せ、守り切る。このまま両チームともに決勝点の奪取に至らず、引き分けでフルタイムを迎える。

引き分けのため、本大会のルールによりSO戦によって勝敗を決めることとなった。
勝敗の行方はシューターの5名、主将清水貴弘、前田、内山、多和田、矢ノ下。そしてGK清水に委ねられた。

【1番手】 茨城○ ー ×BP清水貴弘
茨城はドリブルでGK清水をかわし、ゴールを許す。
清水貴弘もドリブルからGKの股下を狙ってシュートするが、ノーゴール。

【2番手】 茨城○ ー ○BP前田
茨城のヒットシュートをGK清水は反応できずゴールを許す。
前田も同じくヒットシュートでゴール左下に決める。

【3番手】 茨城× ー ×BP多和田
茨城はドリブルでかわそうとするが、GK清水がコースを抑え、ノーゴール。
多和田はヒットシュートを狙うが、枠をとらえられず、ノーゴール。

【4番手】 茨城× ー ○BP内山
茨城はドリブルからシュートを狙うが、GK清水が倒れこみながら守り、ノーゴール。
内山はドリブルから技ありのループシュートで決める。

【5番手】 茨城○ ー ×BP矢ノ下
茨城はヒットシュートをゴール右下に入れる。
矢ノ下もヒットシュートを放つが、枠をとらえられずノーゴール。

結果、SO戦を2-3で終え、健闘むなしく敗戦となった。全力を出しきり、気持ちの入った素晴らしいゲームだった。

1試合1試合、何かを得て、成長していくBP。
今回は、全国大会、トーナメント戦、SO戦といったことはBPにとってはじめての経験であった。
BPはまだまだ強くなる。

Be Passionate 情熱的に
Be Positive ポジティブに
Be Progress 進歩的に

今シーズンの公式戦はリーグ最終戦を残すのみとなった。3勝1敗1分で迎える次戦は9月30日。同じく2位を争う大原ホッケークラブ戦(いすみ市大原グラウンド 千葉県)です。
少しでも良い結果が残せるよう頑張りますので、引き続き応援よろしくお願いします。

阿漕ヶ浦公園ホッケー場(茨城県東海村)にて

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