2018年9月22日Metro Tokyo HC 全日本社会人ホッケー選手権大会

2018年度全日本社会人ホッケー選手権大会 1回戦
●Metro Tokyo HC 2-3(0-1、1-1、1-1、0-0)樋脇ホッケークラブ(鹿児島県)
1Q7分 0-1 ※樋脇HC
2Q21分 0-2 ※樋脇HC
2Q23分 1-2 山口広基(京谷一輝)
3Q35分 2-2 岡田朝助
3Q37分 2-3 ※樋脇HC

メトロ20年の歴史の中で初となる全日本社会人ホッケー選手権大会。茨城県で行なわれた今大会にはMetroとBPの2チームが出場した。
Metroは大会の開幕試合に登場。対戦相手の九州ブロック代表の古豪樋脇ホッケークラブは、2020年の国体開催を控え強化が進んでいるチーム。対する我々メトロも2020年にオリンピックを控えており、大きな大会のホスト都県同士のオープニングマッチとなった。

非常に高いモチベーションを持って臨んだものの、試合開始早々から全国大会に棲む魔物に飲み込まれる…
足は動かず声も出ない、キープこそするもののアウトレットや中盤の低い位置でミスが出て球を前へ運べない。
全員が「おかしい」と感じる中の7分、右サイドからあっさりとサークルインされPCを献上してしまう。ストップできず後ろに流れたものの、打ち込まれたボールはそのままファーサイドに流れ、フリーで簡単に押し込まれてしまう。
貴重な先制点をあっさりと許す嫌な展開。こういうときこそ頼りになるのが居島、徳島、関口ら経験豊富なベテラン達。無駄な横パスを減らし、シンプルな繋ぎを心掛けることでようやく前線にパスが入り始める。
10分、徳島からの縦パスを受けた関口が得意のドリブルで仕掛けると、たまらず相手DFがファールを犯し、サークル外ながらPCに。しかしパントからの萩中のシュートはGKに止められる。更に素早いカウンターでサークルインを許すも、最後は長い距離を走った宮坂が奪い取りチャンスの後のピンチを凌ぎきる。1Qは0-1で終了。

2Q17分、縦パスがサークルトップのFWに渡り、強引にシュートを打たれる。更にこぼれ球を打ち込まれると、焦った味方守備がキックを取られてPCに。
左上を狙った相手のフリックはGK杉野がスティックで弾き出すファインセーブ。
19分には味方からの縦パスを受けた松田が強引にシュートを放つなど2Qはオープンな展開になる。20分にはサークル内で飯高が粘ってPCを獲得。しかし、このこぼれ球を拾われると、ロシアW杯のベルギー戦を彷彿とさせる高速カウンターを発動される。味方劣勢の2対3の展開から最後はゴール前で1対2を作られ痛恨の失点。まさかの2点リードを許してしまう。
しかし、ここで諦めないのが今季のMetroの強さ。
22分、この日キレのあるドリブルを見せる植村が左サイドからサークルインしPCを獲得。これを山口が美しいリバースシュートでゴールに叩き込み、すぐさま1点を返す。このあとも優勢に試合を進めるが2点目は奪えず、2Q終わって1-2。

3Qはやや足が止まり始めた相手に対しMetroが猛攻。
33分、京谷が右サイドをえぐりサークルイン、最後はGKに止められる。34分にも再び京谷が右サイドからサークルインし、中で待つ小比賀へ。小比賀が粘ってシュートを放つもGKにセーブされる。35分、待望の瞬間が訪れる。リスタートから縦パスがサークルに入る。相手DFが弾いて浮いたボールを岡田が丁寧に叩いてゴールに押し込む。遂に2-2。ようやく試合を振り出しに戻した。
歓喜に湧くMetroだが、ここで一瞬の隙を突かれる。
37分、相手DFラインからのロングボールを中央で収めた俊足FWに突破を許すと、GKとの1対1をつくられ、左サイドの角度のないところからサイドボードに打ち込まれて再び2-3と勝ち越される。
Metroも右サイドから山口がリバースヒットで打ち込んだボールをゴール前で飯高がタッチシュートを放つがこれは惜しくも枠外。鷲田、竹村、植村らが積極的にドリブルで仕掛け、相手を揺さぶるものの老獪な守備の前になかなか決定機を作れない。3Qは結局このまま2-3で終了。

泣いても笑っても最後の15分。最後の力を振り絞って4Qに臨む。4Qは足が止まった相手を圧倒する展開。
50分、素早いサイドチェンジから岡田がサークルへ打ち込み、最後は松田がシュートを放つも枠には入らない。55分には居島の右からのクロスにこれまたオーバーラップした宮坂が飛び込むも僅かに合わず。DF陣まで含めた総攻撃で点を奪いにいく。57分にはGK斉藤を下げ、FWを投入するパワープレーを仕掛ける。
最後まで攻め続けたものの相手の集中した守備を崩しきれず、2-3のまま無念のタイムアップ。

全日本社会人初勝利は来年以降に持ち越しとなりました。立ち上がりの悪さは悔やまれますが、相手チームの球際の堅い守備や徹底してロングボールをFWに当てる戦術、そして電光石火のカウンターは見事。全国大会常連チームの巧さに屈した悔しい試合になりました。
しかし、シーズンはいよいよ大詰め。東日本リーグは優勝のかかる最終戦を残し、次戦の東京ガス戦にリーグ初優勝を目指して臨みます。しっかり気持ちを切り替えて、次こそ結果を出したいと思います。

ご声援をくださった皆様、有難うございました。
東日本リーグの最終戦は10/21(日)に地元東京の駒沢オリンピック公園第一球技場で行われますので、応援宜しくお願いします。

茨城県立東海高校ホッケーグラウンド(茨城県東海村)にて

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