2019年8月17〜18日READY STEADY TOKYO ホッケー大会運営協力

東京2020オリンピックまでついに1年を切りました。随分先のことに思えていたのですが、8/17にプレオープンした東京大井のオリンピック競技場を目の当たりにして、ついにビッグイベントの到来に実感が湧きました。

READY STEADY TOKYOは東京2020オリンピックのリハーサル大会の総称で、ホッケー競技は競技場のオープンに合わせて8/17〜21の4日間(8/19は休養日)、男女4ヶ国(男子:日本、インド、ニュージランド、マレーシア 女子:日本、オーストラリア、インド、中国)を招いた国際大会として開催されました。2020の本番に合わせ、午前と夜に試合が行われます。
リハーサル大会自体は2020組織委員会の主催で、計画では観客を入れない「無観客試合」として行われる予定でしたが、ホッケーファンや地域住民へのお披露目のため、日本ホッケー協会(JHA)と東京都ホッケー協会(THA)の計らいで「Hockey Familyの集い」と銘打った無料招待を実施しました。
今回メトロでは初日と2日目の2日間、全国から集う「Hockey Family」の会場誘導や観客席案内、警備などで大会運営に携わりました。

じつに55年振りとなる東京でのフル代表のホッケー国際大会。前回は1964年の東京オリンピックでしたから、オリンピックの効果はやはり絶大です。
東京大井のオリンピック競技場は、メインピッチ(ノース:品川区)とサブピッチ(サウス:大田区)の2面。関東初となる美しいブルーのピッチが晴天の夏空に映えます。いずれのピッチもメインスタンド側のみに観客席が用意されており、今後11月からの工事でピッチを取り囲むオリンピック仕様の仮設観客席が増設されるとのこと。とはいえ、メインピッチは現行の屋根付きメインスタンドだけでも3,000人以上を収容でき、駒沢オリンピック公園第一球技場の1,000席を大きく上回る、国内最大級のホッケー施設になります。

8/17はオープニングセレモニーのあと、「さくらJAPAN」日本とインドのオープニングゲームがメインピッチでおこなわれました。女子日本代表選手は企業チームに所属している選手が多いこともあり、所属企業の同僚が”応援団”として駆けつけることが多く、応援も熱心で華やかです。そして、スタンドはほぼ満員。ホッケーの試合でこんなに多くの観客はみたことがありません。
一方、夜のサウスピッチでは「サムライJAPAN」が初陣。男子の試合の観客は、ホッケーの現役選手、元選手が多い印象。応援もそうですが、ワールドクラスのプレーを楽しみに試合を観にきているようでした。
男子初戦の相手は格上のニュージランド。前半が終わって0-2と実力差を見せつけられたと思いきや、3Qに日本が猛反撃。真冬の南半球から来たキウイたちの消耗を見逃さず、怒涛の3得点! 3-2と試合をひっくり返し、こちらサウスピッチのスタンド席ほぼ満員(400人)となった観客のボルテージは最高潮に達します。結果、息を吹き返したNZの意地の反撃をはね返せず3-4の敗戦。女子も惜敗し、男女とも初日を飾ることはできませんでしたが、サウスからの夜道、観客からは満足感が漂っていました。

翌8/18も日曜日ということもあり、朝から多くの観客が真新しい競技場を訪れました。ホッケー関係者だけでなく、品川区や大田区の住民も多数。家族で自転車で来場されたり、クーラーボックスにたくさんの冷えた飲み物とおつまみを持って来られたり。
私たちのように長年ホッケーに携わっていると、こうした大会も学生時代の大会の延長のように捉えてしまいますが、地域の方々にとっては、プロ野球やJリーグを観に行くような感覚でスタジアムを訪れているかもしれません。そう考えると、厳格に競技を執り行うことも大事ですが、継続的な集客の為には観客の「楽しい!」に主眼を置いた、エンタテインメント性を高めていくことがより重要になっていくと痛感しました。

オリンピックのホッケーの試合はわずか10日程度で終わってしまいます。ホッケーでのプロ野球やJリーグにあたるディビジョンは、おそらく日本リーグ(HJL)になるでしょうから、その後も観客に来場を楽しんでもらう為のエンタメは今後の課題です。
そして何より、地域の人に応援されるホームチームの存在は不可欠です。女子には企業という応援団(固定ファン)がいました。メトロは企業ではありませんが、地域に根付いたクラブとして固定ファンを増やしていかないといけませんね。
ホームチーム+競技力+地域活動=固定ファン×エンタメ=大井ホッケースタジアムの存続(?)だと信じて、その一助になれるようメトロも活動を続けていきます。
色々と気づきの多い2日間になりました。

大井は本当に素晴らしいスタジアムです。今年入場できるのは10月末までとなりますが、HJLのファイナルやインカレなど国内の大きな大会の開催が予定されていますので、皆さんぜひ一度足をお運びください。
ご関係の皆さん、テストイベント4日間大変お疲れ様でした。

大井ホッケー競技場(品川区、大田区)にて

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