これまで練習してきたことを活かして頑張りたい。そんな品川チャレンジャーズの願いが通じたかのような快晴の下、第1回U-10ホッケー品川カップ（主催：品川区、会場：しながわ中央公園多目的グラウンド）が開催されました。

品川チャレンジャーズは品川区のホッケー未経験の小学3、4年生で構成され、この日まで全8回。オリンピアンの藤尾香織さんをメインコーチに、私たちメトロもコーチとして参加させていただき、練習を行ってきました。練習は8回ですが、選手達は高い集中力とひたむきさであっという間に力をつけ、品川カップのために用意されたチームシャツを着て、気合十分で試合に臨みました。

品川カップでは男女それぞれ2チームに分かれ、品川HC2020、駒沢HC、パキラホッケースクールとリーグと順位決定トーナメントを戦いました。

初めての試合に固くなることなく、姿勢を落としたディフェンスでボールを奪い、パスを繋いでグランドを広く使って攻め、貪欲にゴールを狙い、自分達よりホッケー歴の長い相手に苦戦を強いられる場面でも誰一人諦めずに食らいく姿にこれまで指導してきたコーチ陣も驚きの連続でした。また、試合を重ねる中で、練習で見せたことがない強いシュートを打ったりチームメイトにマークの指示を出したりと相手チームから刺激を受け、急成長を遂げる選手の姿も印象的でした。結果として、品川チャレンジャーズの最高順位は4位でした。が、この4位は3位決定戦で品川ホッケークラブに最後まで競り合い、同点の末じゃんけんでの4位。まさにこれまでの練習の集大成となる試合だったと思います。もちろん全てのチームが全力で自分達の力を出し切れる事ができたと思っています。品川チャレンジャーズの活動はこの試合を以って終了となりますが、試合終わりには「ホッケーを教えてくれてありがとう」「これからもホッケーを続けたい」というコメントや手紙を貰いコーチ陣も胸が熱くなりました。

品川チャレンジャーズのコーチ陣は普段はトップチームのフリークスで活躍する選手たちが中心となっており、子ども達へのコーチング経験がほとんどないメンバーもいました。当初は戸惑いもあったと思いますが、ホッケーを通じてコミュニケーションを重ね、最後には子ども達と一緒になってワンプレーに一喜一憂するなど、コーチ達も成長する貴重な経験となりました。

試合させて頂いた品川HC2020さん、駒沢HCさん、パキラホッケースクールさん、またこの企画を実行いただいた、品川区オリンピック・パラリンピック準備課の皆さま、一般社団法人東京都ホッケー協会の皆さま、本当にありがとうございました。

来年度は新たなチャレンジャーズを迎え、品川カップに向かうことになります。今回の機会で得た気づきを活かし、1人でも多くの子どもたちにホッケーを知ってもらい、やってもらい、好きになってもらえるよう、引き続き携わって行きたいと考えています。

しながわ中央公園（品川区）にて