女子アルゼンチン代表から特に注目してほしい選手のプロフィールとプレーシーンをご紹介していきます。
目次
#19 アグスティナ・アルベルタリオ選手に注目!!
今まで大きな個人タイトルは手にしていないものの、ボールを持ったときの躍動感あるプレーで、世界チャンピオンのオランダを相手にしても脅威的な存在感を示したアグスティナ・アルベルタリオ選手に注目してほしい。
彼女はアルゼンチン女子代表のFWで、代表166試合の経験を誇る27歳。国際試合では、ワールドリーグ2014-2015優勝、W杯2014銅メダルと輝かしい成果を上げてる。
直近では2019プロリーグではほぼ全ての試合に出場し、チームの得点ランキング2位となる4ゴールを挙げた。
身長173cmの長身で、手足の長さを活かしたスピード感溢れるドリブルが持ち味である。左サイドからのリバースでの鋭いセンタリングやシュートが得意でもある。
ちなみに、好きな食べ物はクリームパスタ、好きな言葉は“make it happen“(実現する)である。
出典)infobaeアグスティナ・アルベルタリオ選手紹介記事
出典)La Nueva FIHプロリーグ紹介記事
対オランダ戦の個人スタッツを紹介
アグスティナ・アルベルタリオ選手のプレーを、2020年FIHプロリーグの対オランダ戦におけるの個人スタッツから読み解いていきます。
2020.2.16 FIH Pro League アルゼンチン対オランダ
【アクセス方法】HOME > FIH Pro League Women > 2020.2.16 Argentina vs Netherlands
アルベルタリオ選手のポジションはFWのため、攻撃に関する「サークル侵入」「枠内シュート」「PC獲得」「ゴール」「アシスト」といった指標に注目したい。
この試合でプレーヤー・オブ・ザ・マッチに輝いたアルベルタリオ選手だったが、指標上は目立った結果を残せていなかったことがわかる。
アルベルタリオ選手のプレースタイルとして、中盤でボールをもらい、高速ドリブルで23m侵入。相手を引き付けてからセンタリングやパスをする傾向があり、印象的に残った活躍が数字上に表れにくかったようだ。
対オランダ戦のプレーシーンを徹底分析!
今回の注目シーンは、アグスティナ・アルベルタリオ選手が自陣から右サイドをドリブルで駆け上がるシーンだ。
彼女のシグニチャープレーでもある、ラン・ウィズ・ザボールのシーンであるが、なぜ彼女のドリブルはほかの選手のディフェンスを突破できるのか?
その理由を1:31:31~1:31:49のドリブルシーンから分析してみよう。
まず注目するべきポイントは、決して彼女は相手を抜き去る際に複雑なテクニックを使ってはいない。彼女はシンプルに、自分のスピードを最大限に生かしたラン・ウィズ・ザボールで相手を置き去りにしている。
持って生まれた体格や筋力も素晴らしい選手であり、その長所を最大限生かしたドリブルは相手ディフェンスにとっては脅威だろう。
オランダのディフェンスはほとんどワンハンドでスティックを持ち全力疾走で対応しているが、それでもアルベルタリオ選手に追いつくことはできない。
これはアルベルタリオ選手のドリブルスピードが如何に速いのかを物語っている。
さらに注目すべき点として、アルベルタリオ選手は全力疾走している際、スティックエンドのギリギリ部分を両手で持っている事が分かる。
そうすることで、より高い姿勢でよりスピードに乗ってドリブルすることができる。
また、さらに視野も確保しやすい状態でサイドを駆け上がるのだ。
東京オリンピックではこのスピードに加えて、3次元的にボールをコントロールしてディフェンスを突破する3Dドリブルが見れることも期待したい選手である
まとめ
今回は、女子アルゼンチン代表の注目選手(アルベルタリオ選手)をご紹介しました。
身長173cmの長身で、手足の長さを活かしたスピード感溢れるドリブルが持ち味であり、ボールを持ったときの躍動感あるプレーは多くの人を魅了してくれます。
個の力で場面を打開できる選手は、魅力的であると同時に対戦相手からすると脅威的な存在です。この試合では世界ランキング一位のオランダでもアルベルタリオ選手のドリブルで何度も突破されていました。
オリンピックで対戦する日本は、どのように対処するのでしょうか。そのような視点で観ていただくと、より一層試合を楽しめるかと思います。アルベルタリオ選手にボールが渡った時は要チェックです。
ちなみに、アルベルタリオ選手はSNSで頻繁に情報発信をしています。
モデル顔負けのカッコいい写真をアップしており、ホッケー以外の場面でも多くの人を虜にしています。必見です。
相手のことを知ればホッケーを10倍楽しめるはず!
来年の日本対アルゼンチン戦では、#19 アルベルタリオ選手のプレーに注目してみてください。
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